2024京都競馬、きさらぎ賞
きさらぎ賞は3歳馬の重賞レースで、クラシックへの登竜門として注目されます。今年は4年ぶりに京都競馬場の芝1800メートルで開催されますが、このコースの特徴や過去の傾向から、有力馬を探してみましょう。
まず、京都芝1800メートルの特徴は、本命サイドの決着が多いということです。昨春の京都競馬場のリニューアルオープン以降、芝1800メートル戦は39鞍あったのですが、そのうち1番人気が15回、2番人気が11回勝っています。単勝回収率はそれぞれ97%、112%と高く、人気馬がきっちりと結果を出しています。また、2勝クラス以上の10鞍に限れば、勝ち馬は全て3番人気以内、2着馬は8頭、3着馬は9頭が5番人気以内でした。つまり、このコースでは人気馬の信頼度が高く、穴馬の狙い目は少ないと言えます。
次に、血統の傾向を見てみましょう。京都芝1800メートルでは、ロベルト系の種牡馬が好成績を収めています。特に、モーリス産駒は[4-3-2-9]の勝率22%、複勝率50%と優秀です。エピファネイア産駒も[3-5-2-13]の勝率13%、複勝率44%と安定感があります。また、母の父ディープインパクトも[6-9-4-22]と素晴らしい成績を残しています。この組み合わせは、京都芝1800メートルの黄金配合と言えるでしょう。逆に、サンデーサイレンス系の種牡馬は[6-8-9-66]と苦戦しており、注意が必要です。
最後に、前走の内容やキャリアなどの傾向を見てみましょう。過去10年のきさらぎ賞の勝ち馬は、全て芝1600メートルか2000メートルからの参戦でした。また、全て3着以内に入っており、そのうち7頭が2番人気以内に支持されていました。つまり、前走で好走しており、人気に応えられる馬が有利と言えます。また、キャリアも重要な要素です。過去10年の勝ち馬は、全て3戦以内でした。そのうち7頭が新馬戦を制しており、デビューから無傷の2連勝できさらぎ賞に挑んだ馬は4頭いました。これらのデータから、新馬戦で勝っており、まだ無敗の馬に注目したいところです。
以上の傾向を踏まえて、今年のきさらぎ賞の注目馬を挙げてみます。まず、デビューから2連勝できさらぎ賞に挑むビザンチンドリームは、父エピファネイア×母の父ディープインパクトという血統で、京都芝1800メートルに適性が高そうです。前走の1勝クラスでは、最速上がりをマークして快勝しました。末脚は確かで、距離短縮も不問と見ていいでしょう。もう一頭、デビューから2連勝できさらぎ賞に挑むシヴァースも、父モーリス×母の父ディープインパクトという黄金配合の持ち主です。前走の1勝クラスでは、3馬身差の圧勝でした。M.デムーロ騎手とのコンビも魅力です。この2頭は、無敗のまま重賞初制覇を狙えるでしょう。他にも、前走の京都芝1800メートルの2勝クラスで2着に入ったファーヴェントや、前走の京都芝2000メートルの2勝クラスで3着に入ったブエナオンダも、舞台適性の高い馬として注目されます。
きさらぎ賞は、クラシックへのステップレースとしてだけでなく、京都芝1800メートルの傾向を掴むためにも重要なレースです。人気馬の信頼度が高く、ロベルト系の血統や前走の好走がポイントとなります。今年のきさらぎ賞は、どの馬が勝ってもおかしくないメンバーが揃っていますが、デビューから2連勝のビザンチンドリームとシヴァースが、最も有力な馬と言えるでしょう。